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宅建試験 過去問題を制覇しよう。|ホーム宅建 過去問平成27年度 宅建試験過去問題問05》解答&解説

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平成27年度 宅建試験過去問題 問05 解答&解説

問05の正解:3


05 占有に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

1 甲建物の所有者Aが、甲建物の隣家に居住し、甲建物の裏口を常に監視して第三者の侵入を制止していたとしても、甲建物に錠をかけてその鍵を所持しない限り、Aが甲建物を占有しているとはいえない。
解説:×・・・占有権は、自己のためにする意思をもって物を所持することによって取得する。(民法180条より)このような場合は、事実上の占有と考えます。

2 乙土地の所有者の相続人Bが、乙土地上の建物に居住しているCに対して乙土地の明渡しを求めた場合、Cは、占有者が占有物について行使する権利は適法であるとの推定規定を根拠として、明渡しを拒否することができる。
解説:×・・・土地の所有者から明渡しの請求があった場合、明渡しを拒否することは、できません(相続人も含めます)

3 丙土地の占有を代理しているDは、丙土地の占有が第三者に妨害された場合には、第三者に対して占有保持の訴えを提起することができる。
解説:○・・・占有者がその占有を妨害されたときは、占有保持の訴えにより、その妨害の停止及び損害の賠償を請求することができる。(民法198条より)

4 占有回収の訴えは、占有を侵奪した者及びその特定承継人に対して当然に提起することができる。
解説:×・・・占有者がその占有を奪われたときは、占有回収の訴えにより、その物の返還及び損害の賠償を請求することができる。

2 占有回収の訴えは、占有を侵奪した者の特定承継人に対して提起することができない。ただし、その承継人が侵奪の事実を知っていたときは、この限りでない。(民法200条1項2項より)



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